Nintendo Switchのダウンロードソフト、「TETRIS 99」。99人での対戦というスリリングな展開を楽しんでいるユーザーの方も多いでしょう。私も、「もう少し(上手に)できるか?」と思っていたのですが、対戦環境だとまた違いますね。
さて、そんな名作ソフトのファミコン版はどうだったのでしょうか。今、振り返ってみます。
Wikipediaで調べると、版権の問題がいろいろあったらしいということがわかりました。「テトリスがメガドラで出るらしいぞ事件」も一部の方には思い出深いのではないでしょうか。もはや解説も必要ないのですが、画面上部から落ちてくるテトリミノを隙間なく敷き詰め、消していくゲームですね。一度に消したラインの数によって得点が変わっていきます。現行の(というかいくつかバージョンがあるので何とも言えませんが)テトリスと比べると、機能がシンプルなのもファミコン版の特徴です。
まず、ボタン設定が違います。Aボタンは一気に落下、十字キーの下で回転。これが結構キツい。落下速度を上げる機能がないのです。私の記憶では、ゲームボーイ版は既に「下ボタンで速く落下」「A、Bボタンで回転」になっていました。これに慣れていたため、何度も画像のようなことになってしまったのです。また、テトリミノを取っておく「keep」機能もありません。テトリス(4列消し)ができる棒は後で使って高得点を狙う、今使いたくないテトリミノをパスする、といったプレイもできません。そして、最もびっくりしたのが、テトリミノが現れる場所。何と、上端からちょい下に現れます(上の画像参照)。つまり、画面ギリギリまで積めないのです。なお、上まで積み上がってしまうとミス(ゲームオーバーではない)となり、残機が1減ってリスタートというのもファミコン版ならではです。
さて、一通りプレイしてみた感想ですが、……これを今、やる意味は…
今やると「非常に制限が多い」と感じます。ファミコン独特の画面と音楽が好きな方のみオススメします。ゲームとして純粋にテトリスを楽しみたい方は、今は「TETRIS 99」がいいかな、と。
レトロゲームファンとしては複雑な心境ですが、当時は間違いなくこれに熱狂していたので、どうかご容赦ください。
では、今宵も素敵なゲームライフを。
バナーの画像は、フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)さんからです。photo by すしぱく