40代のゲームな休日。

ファミコンもスーパーファミコンもプレステも。

これぞ勧善懲悪【水戸黄門】

今や多様性を認める時代。50年続いている某特撮ヒーローなんかも、「敵には敵の『正義』がある!」という最近のシナリオに、妙に納得したりします。しかし、昭和のドラマでは「そりゃやっちゃだめでしょ!」という誰もがわかりやすい悪事をはたらく者がいたのです。そして、悪者は必ず懲らしめられる。これを「勧善懲悪モノ」なんて言ったりしました。特に時代劇にはそうしたシナリオが多く、子供心にスカッとしたものです。

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この印籠が目に入らぬか!

今日ご紹介するのは、そんな古き良き時代劇を再現した一作、水戸黄門です。ドラマでは実在した徳川光圀をモデルとした時代劇で、「諸国漫遊の旅の途中、身分を傘に悪事を働く代官や役人を懲らしめていく庶民のヒーロー」というのが毎回のパターンでした。もっとも、ご存知の通り徳川光圀が諸国を巡ったことはなく、シナリオ自体もフィクションです。しかし、TBS系列でキャストを交代しながら42年も放映されていたのですから、ドラマ自体は相当な人気がありました。(さらに、その後はBS-TBSでも放送されています。凄い。)

そんな人気絶頂のドラマですから、ファミコンソフトにしようとしたのもうなずけます。ただ、当時のメインユーザーである小学生にニーズがあったのか?それはわかりません。私は祖父母と同居しておりましたので、毎日のように何か時代劇を見る子供でした。当然、水戸黄門もストライクゾーンど真ん中。

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旅の初めは箱根から。お約束。

ゲームシステムは、今で言うとアクションアドベンチャーになるのでしょうか。ステージ(地域)を訪れた水戸黄門一行になり、助さん、格さんなどのキャラクターを動かしながら、悪事の手がかりをつかんでいきます。手がかりが満タンになったら黄門様のところへ行き、悪事を裁いてステージクリアとなります。

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1面(箱根)は格さん、八兵衛、弥七で挑みます。

SUNSOFTさんのゲームというと、「東海道五十三次」や「いっき」、「アトランチスの謎」など、ちょっと難しめのアクションという印象を受けますね。そこまでシビアではないものの、水戸黄門もアクションはややハード。子供の頃はもう少し反応できていたと思うのですが…。(老化?)感覚としてはコナミさんの「がんばれゴエモン」からジャンプを取った感じ。


あれ?それって激ムズなのでは…。


また、キャラの使い分けがよくできているなぁと思います。デフォルトで使え、攻撃や聞き込みができる助さん・格さん、攻撃とジャンプができて屋敷に忍び込める弥七・お銀、攻撃はできないが、町人に物をもらえたり的屋でお金を稼いだりできる八兵衛・又平とドラマの再現性も非常に高いです。(ちなみに、ドラマで又平が出てきたのは42年間でわずか1シーズン。演者はせんだみつおさんでした。懐かしい。)


では、おすすめポイントのまとめです。

  • 要所で挿入されるボイスパート
  • キャラを使い分けてクリアする楽しさ
  • 手がかりを探していく謎解き要素

ちなみに先日プレイしてみましたが、2面の大阪で早くも撃沈でした。一番の原因はマップが広いこと。マッピングをしながら、じっくり取り組みたいですね。バックアップがないので、レトロフリーク推奨です。

では、今宵も素敵なゲームライフを。


バナーの画像は、フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)さんからです。photo by すしぱく