40代のゲームな休日。

ファミコンもスーパーファミコンもプレステも。

転生したらエルフだった件。【ファザナドゥ】

いわゆる「転生もの」が漫画界を席巻している今日この頃。浮世の辛さに疲れた体には染み渡りますよね。「ああ、あの時こうすればよかった」なんて、これまでの人生で何度感じたことか。

漫画だけでなく、ゲームの世界観には(明確に人物が描かれているものもありますが)、主人公を「自分の分身」とするものも数多くあります。言ってみれば、これも1つの「転生」かと思うのです。今回はそんな中からこちら。

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1987年11月、ハドソンからリリース

ファザナドゥです。大変恐縮ですが、筆者はこのゲームの前身らしい「ザナドゥ」を知りません。ザナドゥというゲームがあることも最近知りました。)ですので、不勉強を承知で、本ブログでは私がファザナドゥをプレイした感想のみをお送りしたいと思います。

 

 

気が付いたら、僕は旅人だった。

多くのRPGよろしく、このファザナドゥも名前を入力するところから始まります。私の本名はひらがなにすると4文字で濁点が入るのですが、これがファミコンRPG界の鬼門。

そう、「濁点」は一文字か否か問題です。(そうでもないか?)

当時のロム容量はせいぜい数メガバイト。「音楽とグラフィックでメモリを奪い合っていた」という話も聞かれるほどですから、制作の方々は、本当に限られたなかで「いかに楽しいゲームを作るか」に鎬を削っていたのだろうと推察されます。同じ年に出た有名な某龍退治RPGの2作目は、パスワード入力画面には「濁音」があるのに、名前入力にはありません。濁点は1文字でカウントされてしまうのです。子供の頃、本名を入れられなかった苦い記憶が蘇ります。ウルトラマンのように、太郎ならよかったと何度思ったことか。(すみません、少し盛りました)

ファザナドゥはどうかというと、濁音はありませんがカーソルを戻せばひらがなに濁点を付け足せる仕様になっておりました。やった。34年の時を経て、本名で旅立ちます!

…いや、違った。旅から帰ったんだった。

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哀愁漂う背中。今帰ったよ(転生)

 

で、いきなり救世主(転生あるある)

城門らしきものの前からゲームスタート。というのも、ソフトのみを中古で購入したので説明書を持っていないからです。今の時代、検索すればあっという間にわかりますが、そこはあえて発売当時の環境に身を置いてみようと思いました。

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Aはジャンプ、Bは攻撃はお約束。

どうやら、ここはある程度動ける画面らしいです。色々と操作した結果、Aボタンがジャンプ、Bボタンが攻撃(手を出す)ということがわかりました。扉みたいなものが見えるから、おそらく十字キーの上で入るのでしょう。この辺りは他のアクションゲームと似ていますね。

 

あ、アクションゲームなんだ!

 

いわゆるアクションRPGですね。

ハドソンといえば、PCエンジンから出ていた「ビックリマンワールド」を当時友達の家でやりまくった記憶があります。周りではその友達しか持っていなくて、とても面白かったのを覚えています。これは期待ができるぞ。

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そうです。私がみんなの希望です。

「身の証」である指輪を神父様にもらい、王様に謁見。まさに王道的展開です。2500ダカットという支度金をもらい、街で装備を整えます。王様、国が瀕死になりながらなんと気前のいいことか。某龍退治RPGでは50ゴールドしか(←自主規制)

…と思いましたが、そこはローレシアとは物価が違うのでした。なーんだ。

 

いきなりピンチ

やや前後しますが、王様に謁見する前、街にはドワーフ族(このゲームでいうモンスター)が侵入しているとの情報を得ます。なあに、そこはほら、転生あるあるですから。私がちょいとボタンを連打すればあっという間に……

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渾身の右ストレート。そういや、素手だ。

あ、当たらないだと!?

 

開始数分で出会う最初のモンスターに、まさかの完封負け。主人公は、何としゃがめなかったのです。もっとも、ここは城に行く手前の道なので、こちらは丸腰。アクションの練習のつもりで、さらっとかわしていけばよいということに気がつくまでに、さらに数分かかりました。せっかく転生したのに、いきなり死ぬところだった(2つ前の画像参照。Pのメーターがライフだと思われます)。後に、このサイズのモンスターにも有効な「魔法」という攻撃十字キーの上とBボタン)があることがわかります。いやぁ、自信満々に「俺に任せとけ」なんて、それこそ漫画の死亡フラグあるあるでした。危ない危ない。

 

最初の村へ

城下町でナイフ(ダガー)と魔法を購入し、魔法力を授けてもらいました(有料)。ようやくこちらの攻撃もそれっぽくなってきたので、ヒット&アウェイを駆使しながら敵を倒していきます。ビューは異なりますが、『ゼルダの伝説』と似たような感じの1画面ごとの移動です。1度画面上の敵を倒しても、スクロールすると復活する仕様。経験値もあるようで、行ったり来たりしながら稼いでいけるんですね。

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盾を購入。

最初の村には病院があり、250ダカットで体力と魔法力を全快にしてもらえます。しばらくはここを拠点とし、この先にあるという塔の攻略を目指します。

 

まとめ

1時間ちょっとのプレイでここまできましたが、結論から言うと、かなり楽しかったです。以下にそのポイントをまとめます。

  • エルフ、ドワーフ、城など王道の世界観
  • 音楽が良い(さすがハドソン)
  • 装備が増えると見た目に反映
  • 英語のみのメニューで異世界感up
  • バッテリーバックアップを気にしなくてよい

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大人になった今なら読める。

「後半はシビアなんだろうなぁ」と予想されますが、今のところ非常に快適なテンポです。ジャンプの慣性や、剣を出す動作から当たり判定が出るまでといったアクション面のクセも強くない。また、最後の「バックアップでない」という点は、個人的に大事にしています。私が住む地域では「バックアップ電池交換済み」という親切な中古店がないため、バックアップ機能がついているカセットは「これ、電池が切れていたらどうしよう」と不安になってしまうからです。

30数年たった今やるからこそ、パスワード。

画面をスマホでカシャっ。

…便利。

この時期のゲームとしては、グラフィックも非常にきれいだと思います。皆さんも、機会があればぜひプレイしてみてください。

では、今宵も素敵なゲームライフを。

バナーの画像は、フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)さんからです。photo by すしぱく