ダイパの誘惑【ポケットモンスターDP】
発売直前、である。
ここ数週間、自分の衝動を抑えるのに必死だった。何せ、「3本の指に入る思い出深い作品」のリメイクだからだ。この想いは何かで消化せねば!ということで、今回はこの「ポケットモンスター・ダイヤモンド/パール」の魅力を紹介したいと思います。(ポケモンはシリーズごとにファンの熱い思い入れのある作品ですので、記述はあくまでも個人の感想、ということをご了承ください。また、文章中では記述を簡単にするためポケモンシリーズを『』で括らせていただきます。)
1.御三家がみな可愛い→かっこいい
ポケモンといえば、最初に「くさ・みず・ほのお」の属性をもつ3匹のポケモンから1匹を選ぶのがお約束。この「3匹から1匹を選ぶ」という行為自体も非常に魅力的なのですが、今作のスタートの3匹はどれを選ぶか大変に迷うくらい、みんな可愛いのです。そして、進化後のフォルムも大変かっこいい。(←思い入れ補正最大。)
今作では、ナエトル、ポッチャマ、ヒコザルの3匹。私は、ナエトルを選びました。
2.御三家の相関関係が絶妙
進化後の力関係もよくできています。御三家はそれぞれドダイトス・エンペルト・ゴウカザルに進化しますが、サブ属性のおかげで苦手なタイプに対してもある程度の耐久が見込めます。くさタイプのドダイトスなら、本来はほのおタイプであるゴウカザルが苦手ですが、ドダイトスはじめんタイプも持っています。素早さではゴウカザルに劣りますが、一発目をしのげば反撃で「こうかばつぐん」の「じしん」がタイプ一致で打てる。特別な育成をしなくても、ある程度わたりあえるようにできているのが、「対戦ガチ勢」ではない自分には嬉しかったですね。(実際にはゴウカザルの火力で対戦ワンパン、という局面も多いのですが。一応設定上は、ということです。)
3.特徴的なポケモンの登場
まずは高火力部門、ガブリアス。レベルアップはゆっくりなものの、多彩な技と高めの素早さで相手を圧倒できます。この時代はフェアリータイプがなかったという条件面の優位性もあって、手持ちに入れていた方は多いでしょう。次にビジュアル部門、ルカリオ。かくとう・はがねタイプという実用性はもちろん、映画の主人公になったり、現在のアニメ「ポケットモンスター」ではサトシの手持ちとして主役級の活躍を見せたり、スマッシュブラザーズSPではピカチュウ、ミュウツーと並んでプレイアブルキャラクターになったりと、まさにアイドル並み。チャンピオンの手持ちであることや、『X・Y』で「メガシンカ」を獲得することを考えると、この2体が後発作品にも大きな影響を与えたといってもいいのではないでしょうか。
4.強いチャンピオン
非常に個人的な話になってしまいますが、シリーズは一通りプレイしました。(『ルビー・サファイア』はリメイクの『オメガルビー』としてのプレイでしたが。)その中で、最も苦戦したチャンピオンの一人が、今作のシロナでした。初手で繰り出してくるあく・ゴーストタイプの弱点なしポケモン、ミカルゲに始まり、前述のガブリアス、ルカリオ。そして耐久のミロカロスと死角が見つかりません。ロズレイドとトリトドンのところでなんとか体制を整えて、ようやく勝てた記憶があります。強い相手の存在は、ストーリーや作品をより引き立てますよね。美しく、強い。私の中でNo.1チャンピオンは、シロナなのです。
5.現状、最後の「日本」モチーフ
カントー地方でわかる通り、ポケモンの地方は実際の国や地域がモデルになっています。『ダイヤモンド・パール』のシンオウ地方のモデルは北海道。日本の地域がモデルになっているのは、現段階ではこれが最後になっています。自分の出身地がゲームの中で使われているのは、嬉しい限りです。
6.おたのしみ・拡張機能の充実
『ダイアモンド・パール』といえば、なんといっても「ちかつうろ」での化石掘りです。本編も忘れて、ワイヤレス通信に没頭した人も多かったのではないでしょうか。今年のリメイクでは「地下大洞窟」と規模が拡張。当時はあまりハマりませんでしたが、「あの時やらなかったからやってみようかな…。」と購入にうずうずしている理由の一つがこれです。また、GBA版『ルビー・サファイア・エメラルド』『リーフグリーン・ファイアレッド』を持っていれば、ニンテンドーDSのスロットに挿すだけで「ぜんこくずかん」に拡張したり、過去作のポケモンを連れてこられたりするという、当時としては画期的な機能もありました。初ハードにかける任天堂の意気込みが伝わってきます。
リメイクではなくても、もう一度作品をやってみたいなぁという気持ちになってきました。が、私には年明けに「アルセウス」に挑むという不可避なミッションがあります。懐具合を考えても、ここは我慢するしかありません。
では、今宵も素敵なゲームライフを。
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