40代のゲームな休日。

ファミコンもスーパーファミコンもプレステも。

志は天を翔る【三國志Ⅳ】

文化の日」です。

もともとは明治天皇の誕生日だったそうですね。戦後は日本国憲法の公布日、そして文化勲章の授与式の日、というのが一般的でしょうか。「文化」という言葉だけを取り上げるなら、歴史好きの筆者にとって「大陸文化(≒中国文化)」と日本との関わりを思い起こさずにはいられません。日本が狩猟と採取、米作りの弥生時代だったころ、お隣中国では↓

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赤壁の戦い。208年と言われています。

軍船で水上の戦です。戦争ということを脇に置いておいても、その文化の先進性たるや、凄まじいものがあります。そんなわけで、今回はKOEIさんのシリーズ4作目、「三國志Ⅳ」にスポットを当てていきたいと思います。

出会い

私が三国志に出会ったのはまだ小学生の頃でした。当時はファミコン三國志」が出たばかりの頃で、何歳か上の友達に「面白いから一緒にやろうぜ!」と誘われたのがきっかけです。「ファミコンといえばマリオ」の世界にいた小学4年生は、君主の顔と文字だけの画面に首を傾げるばかり。「初めてだから、とりあえず曹操でいいよ!」という友達がくれたアドバンテージにも全く気づかず、ひたすら「訓練」を繰り返す。1作目は1ターンに1行動だったんですね。ペースがわからず、全然進まない。気がついたら帰る時刻になっていて、「あれはいったい何だったんだ」と最後までわからずじまいでした。(帰宅したら帰宅したで、親から「あんた友達の家でゲームしてきたんでしょ。今日はゲーム無しね。」と言われる始末。いや、母ちゃん。俺はひたすらボタン押してただけだよ、「訓練」しかしてねえんだよ…。)

時は流れて高校生。ある時、クラスの友達からこんな話を持ちかけられます。

「俺、今月金欠でさあ。このソフト、1000円で買ってくれない?」

それが「三國志Ⅳ」でした。歴史の授業や横山光輝氏の「三国志」に触れ、すっかり三国志に魅了されていた私。即答で「可」でした三国志的に)

 

5つのおすすめポイント

三國志は他のナンバリングシリーズも経ているのですが、やっぱり私はこのⅣに戻ってきてしまいます。リメイク(PS,DS)やバーチャルコンソールでも買い直してしまうほどの溺愛っぷり。(SFCカセット持ってるのに。)おすすめのポイントをあげるとしたら、以下の5つです。

  1. クリア(中国統一)までの程よい時間
  2. ターンの行動制限が(実質)なし
  3. 野戦、攻城戦、海戦(水上戦)、関戦、古戦場など個性豊かな戦場
  4. 武将の能力に応じて活躍の機会が与えられる「特殊能力」の導入
  5. 長尾淳さんによる壮大かつ流麗なBGM

以上はかなりの「主観」です。他の作品にもそれぞれに良さがあると思います。ただ、社会人になった今、のんびりとやるならこれくらいのスケールがいいなぁと感じています。

(全く余談ですが、スーパーロボット大戦の最新作「30」を先日手に入れました。久々だったのでグラフィックの進化と共に、「こんなにやり込める要素があるのか!」と驚いたものです。つい「寄り道」をしたい私は肝心のストーリーがあまり進んでいません 笑)

 

20年の時を超え、いざプレイ

さて、「何度もやった」というものの、スーパーファミコン版は一度もクリアしていないことを思い出しました。当時は、途中で違う作品に目移りしてしまったのです。PS版では劉備で、リメイク「三国志DS2」では曹操でクリアしました。今回は…

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孫権じゃないんかい。

公孫瓚で。

 

孫家も考えました。もちろん。でも、今まで一番挫折したのが「孫堅プレイ」だったのです。何故か途中でやめちゃうんですね。もしかしたら、ドキドキが少ないのかも。シナリオ序盤の曹操劉備は、配下には恵まれているものの董卓袁紹という強敵が近くにいます。それなりに緊張感をもってプレイしないとやられる。孫堅はどうかというと、近いのは劉表、劉繇、厳白虎……。怖いのはむしろ在野の太史慈、という始末。そんなわけで、袁術と並んで「最も序盤に大勢力にやられる君主」公孫瓚で始めることに。

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兵力、兵糧、金はまずまずだが…

序盤のステータスとしては悪くない公孫瓚。資源はまずまず、周りに空白地も多い。が、

  • 配下の能力が低い
  • 大勢力(袁紹)と隣接
  • 本拠地の人口が少ない

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孔伷や喬瑁よりはマシですが…

この3つがネックです。劉備も同じような条件ですが、関羽張飛、簡雍という素晴らしい配下に加え本拠地の平原は人口ベスト10に入る好立地。袁紹と隣接していても当面は大丈夫でしょう。一方、籠城戦もままならない我らが公孫瓚。このままでは最北の襄平に追いやられて万事休すです。ここは、名著(迷著?)『三国志Ⅳマスターブック』に倣って、「空白地で略奪徴兵しまくって疲弊した隙に洛陽を奪取」作戦でいきます。

  • 代県(空白地)に移動し、2、3ヶ月徴兵
  • このころ、董卓は洛陽から宛(袁術)へ出兵
  • 晋陽(空白地に)移動し、さらに徴兵
  • 兵200(2万)くらいになったところで、全兵力を1部隊にし洛陽へ突撃

この作戦は他の弱小君主でも応用が効きます。(というか、この方法;兵力を一時的に強化し、数で押し切るしかない。某攻略本の「まずは同盟を」は使えません。同盟を結べる確率も低いし、結んだところで破棄されることもあるので安定感に欠けます。)訓練度が低いのでこちらも多少の犠牲は出ますが、CPUは部隊を分けがちなので2万を一部隊にまとめておけば押し切れます。また、勝った後に手に入る洛陽は人口ナンバー1。減った分の兵力もすぐにカバーできます。(徴兵で民の忠誠度が減った空白地には目をつぶりましょう)

 

人材、ゲットだぜ

こうして、(数にものを言わせて)無事洛陽を手に入れてからが本当の始まりです。呂布に注意しながら、「1部隊のみ作戦」で董卓勢力を削いでいきます。袁術と隣接していると、計略「流言」でちょっかいをかけてくるので、これも全力をもって屠ります。このとき、くれぐれも勢力(支配都市)を拡大しないこと。支配都市が増えると収入も増えますが、管理できる有能な配下が増えるまでは我慢です。

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袁術配下でなければ君も活躍できたろうに…

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七星の剣を与えて武力が上がりました。

こうして、能力値80以上をもつ武将を配下に加えることができました。Ⅳは能力重視の作品なので、配下武将がいることが今まで以上に重要になった作品です(火計は「火計」の能力をもっていないと使えません。)能力が低い武将は低いなりに使い所がありますが、もっとも重要なのはマスクデータの「義理」。この値が低いと謀反を起こしやすいので、名著三国志Ⅳ 武将ファイル』でチェックします。呂布を斬るか配下に入れるか毎回悩みますが、今回は哭いて斬りました。

(このマスクデータを調べる作業をして「攻略本商法だ」と揶揄する向きもあるようですね。私はこの作業こそ好きなので、全然苦になりませんでした。むしろ『武将ファイル』などはきちんと監修されていて、一つの歴史物語のように読めます。)

 

宿敵、袁紹に挑む

さて、董卓袁術馬騰を退け、中国一の勢力になった我らが公孫瓚。その勢いで劉備も併合し、いよいよ宿敵袁紹(黄)に挑みます。

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曹操(紫)とは同盟中。鄴と平原の守りは完璧です。

向こうもそこそこの勢力ですが、ここは武将の能力で押します。こちらには、馬超関羽張飛趙雲という後の五虎大将に加え、賈詡、荀彧を有しています。

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賈詡に心を許す関羽。史実にない光景も楽しい。

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マスクデータ「勇猛」が高く「冷静」の低い顔良

 

そんなこんなで、とうとう…

 

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やりました!ついに怨敵袁紹に勝った!

 

と、公孫瓚の気持ちになりきってプレイするのもまた一興です。ゲームに限らず、好きなものに感情移入している瞬間は、やっぱり楽しいものですね。最近は三国志ブームもだいぶ下火ですが、「推し」なんていう言葉も出来ましたので、これからも推していきたいなぁ、と思います。なお、推しのゲームはまだまだありますので、懐かしみたい方は下記事を参考に、ぜひプレイしてみてください。

 

algieba84.hatenablog.jp

では、今宵も素敵なゲームライフを。

 

バナーの画像は、フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)さんからです。photo by すしぱく