「航」楽の秋 【SUPER大航海時代】
秋です。空気が澄んで、空が綺麗。
こんな時は「行楽の秋」と行きたいところですが、現状それもままなりません。そんな時は、バーチャルだ!(言い方が古い)
というわけで、今回はKOEIさんの名作、大航海時代のリメイク、「SUPER大航海時代」です。大航海時代は正式なナンバリングタイトルだけで6まで、外伝やonline、リメイク等を含めるとそれ以上リリースされています。また、対応ハードもPCに始まり、FC、SFC、MD(メガドライブ)、PS、PSP、ニンテンドーDS、そしてガラケーやスマホのアプリと多岐に渡ります。愛されて30年。このゲームの持つ根本的な魅力を再認識させられますね。
ただ、タイトルを重ねるたびに「昔はよかった」となってしまう「名作ゲームあるある」はこれにも当てはまるでしょう。コンシューマー版を経験した世代にとって、課金などの要素を含んだMMO化には一定のアレルギーを感じる方もいるようです。ともあれ、システムの変更やハードの変更は紛れもなく開発者さんたちの「挑戦」の賜物であり、それがいわゆる「クソゲー」であったとしても愛されるべきだなぁと1ゲームファンとしては思うのです。
(しかしながら、名前だけを残して内容の開発は外注;別メーカーがしてしまうという、ネーミングライツ的なアプリのリリースには首を傾げざるを得ません。個人的には。)
さて、今回紹介するSUPER大航海時代ですが、「SUPER」がついている通り、FCからSFCへのリメイクです(正しくはPC→FC→SFC。この時期、開発の軸足がPCとなっているゲーム会社も少なくなかったと思います)。リリースの1992年はSFC全盛期であり、「スーパー○○」や「大□□□」など、沢山のタイトルが生まれた時期でもあります。それゆえクセの強いソフトも多くゲームファンとしてはたまりませんでした。ちなみに、任天堂とカプコンのキラータイトル、「マリオカート」と「ストリートファイター2」が発売されたのもこの年です。
さてこの「SUPER大航海時代」では、プレーヤーが没落貴族の末裔となります。彼に残されたのは1人の老航海士と小さな商船。航海で財を築きながら、都市への投資や海賊討伐などで名声を高めて、お家復興を目指すという物語です。
数あるナンバリングタイトルの中でも、エンディングまでの自由度が最も高いことから、今なお「これが最高傑作」という人は多いのではないでしょうか。ただ、逆に言えば「すごく不親切」です。ゲームが始まっても、ナビゲート役の老航海士は「どこへいきやしょう」とかいう始末。そりゃこっちが聞きたい(笑)
また、SFCリメイク版はそれほど中古市場に残っていないのか、なかなか見かけません。今回はAmazonでそこそこ状態の良いものが見つかりましたが、中にはプレミア化して1万円程度の値がついているものも。
プレミア化、といえば、この時代のゲームには欠かせなかった「攻略本」も一部入手困難なものは値上がりしています。私のように「攻略サイトじゃないんだ、攻略本なんだ!」というマニアな方は、ぜひ早めの投資をしておくことをお勧めします。
そんなわけで、攻略本と地図を手にゲームを始めていきます。まずは船に残されていた「水晶」と「コショウ」を売りさばき、それを元手に特産物の「さとう」を購入。ポルトガルって今でも砂糖が取れるのかな?
さあ、この砂糖を売りに海へでる!
……あれ、入れないぞ。出たはいいものの、港の前で立ち往生する我が船。
そう、初代の大航海時代では、港マークの前で一度ボタンをおして「きこう(寄港)」を選ばないといけないのでした。これを思い出すのに10分くらいかかった。
徐々に販路を広げ、北へ南へと稼いでいく。そして、船を大きくして仲間を見つけて……と冒険は広がっていきます。15世紀当時の地図を再現しているため、現在とは地形が若干異なるところもあったり、港として出現しない都市もあったりしますが、細かいところまで作り込まれた現代のゲームとは違った楽しみ方ができるのが、レトロゲームのいいところ。(どこの港に行ってもグラフィックが同じだろ、とか言うのは野暮。想像力で補完しましょう。)
ちょっとやってもいいかな、と思った方。Windowsをお持ちならSteamで出来ますよ。
では、今宵も素敵なゲームライフを。